後縦靱帯骨化症を知るためのハンドブック

後縦靭帯骨化症とはどのような病気?

後縦靭帯骨化症とは?

頸椎後縦靭帯骨化症とは、脊柱の中を縦に走っている靭帯—後縦靭帯が骨化して、神経が圧迫されることによって神経障害を引き起こす病気です。 脊椎の骨化する位置によって、頚椎後縦靭帯骨化症、胸椎後縦靭帯骨化症、腰椎後縦靭帯骨化症と呼び方が異なります。

後縦靭帯骨化症は日本人の発症例が多く、日本人の約3%が発症するといわれています。男女比では2:1で男性に多く、50歳代以降で発症する方が多数です。 発症する原因については、糖尿病や肥満などが関係しているほか、遺伝要素も関係しているという報告があるようですが、その詳細については明らかになっていない部分も多いです。

後縦靭帯骨化症の発症に気づくケースはさまざまですが、症状として肩や首などの痛みやコリが挙げられ、ひどい肩こりで病院に行った際に発見されたというケースもあります。 後縦靭帯骨化症は、症状の進行は人によってまちまちなため、気付かないくらい症状が軽い人も多くいます。その一方で、首や背中の痛みやしびれ、筋力の低下、歩行障害や運動障害などの症状が現れる方もいるのです。そのため、専門医による適切な治療や手術、経過観察が必要です。

日本では、原因が特定されていない、また明確な治療方法が確率していない病気に対して、治療や診療にかかった費用の補助する制度が設けられていますが、後縦靭帯骨化症もこの制度の対象となっています。 対象になっているということは、原因や治療法について明確な方法が確立されていない難病であるということを意味しますが、ここで現在分かっている範囲での情報について解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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後縦靱帯骨化症の手術の症例が多い病院一覧

後縦靭帯骨化症の治療においては、保存療法を選択する人が多い反面、痛みに苦しみ、手術によって症状を緩和させたという人、今後症状が悪化してしまったときに備えて、手術をしてくれる病院を探しておきたい人など、後縦靭帯骨化症の治療に強い病院情報を求めている人がたくさんいます。 そこでこちらでは、後縦靭帯骨化症の手術を行える病院、後縦靭帯骨化症の治療を数多く行っている病院をご紹介しています。

全国で唯一、腰や首、頚椎に特化した専門医療を提供している「品川志匠会病院」や、脊椎、脊髄専門の整形外科として知られる「九段坂病院」、日本脊髄外科学会の訓練施設として認定され、脊椎外科育成における基幹病院となっている「東京総合病院」など、後縦靭帯骨化症の治療に長けた病院情報をご覧いただけます。 また、首都圏の病院の他、神戸や金沢、九州など、地方で後縦靭帯骨化症の治療に強い病院もご紹介していますので、病院情報を求めている方にお役立ていただけると思います。

後縦靱帯骨化症の手術の症例が多い病院一覧について詳しくはこちら>>

 

東京都

品川志匠会病院 ・実績:8,000件以上
・費用:不明
・名医:理事長・大田快児医師(後縦靭帯骨化症だけで200件超)
・所在地:東京都品川区北品川1丁目29-7
・特徴:品川志匠会病院は、首と腰の手術に特化した治療に取り組んでいる専門病院です。在籍医の手術執刀数は8,000件を超えており、中でも理事長・大田快児医師は、後縦靭帯骨化症だけでも200件以上の実績数を誇っている名医です。また、最新鋭の検査・治療設備も整っておりますので、安心してお任せいただけます。医師の熟練度も高く、チーム医療を行っておりますので、短時間・低侵襲の手術ができ、早期退院が可能です。
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九段坂病院 ・実績:年間1,000件以上
・費用:不明
・名医:相馬誠(医長)現在不在?
・所在地:東京都千代田区九段南1-6-12
・特徴:脊椎脊髄疾患を専門としている、九段坂病院の整形外科では、年間入院患者の97%が脊椎脊髄疾患です。後縦靱帯骨化症の実績も多く、約10名の整形外科医によるグループ診療を行っており、脊柱疾患に対する手術療法と各種保存療法を行っています。
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総合東京病院 ・実績:年間60件以上
・費用:不明
・名医:不明
・所在地:東京都中野区江古田3-15-2
・特徴:平成23年、脳神経外科内に脊椎脊髄センターを開設し、3人の脊髄外科専門医が外来を担当しています。近年、画期的な進化をもたらしたOLIF手術方式を取り入れており、これは―背骨を削らず、間接的に神経除圧を行う低侵襲的腰椎椎間固定術です。また、日本脊髄外科学会の訓練施設としても認定されており、脊髄外科医育成のための基幹病院に指定されています。
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神奈川県

新横浜スパインクリニック ・実績:年間500件以上
・費用:不明
・名医:不明
・所在地:神奈川県横浜市港北区北新横浜1-5-5
・特徴:志匠会グループのクリニックで、頸と腰の手術(脊椎外科)に特化して治療を行っております。品川志匠会病院と同じく手術による術中操作により、恒久的に車イスとなった方は1人もいません。医師はもちろん、看護師と放射線技師等のスタッフは頸と腰の治療について豊富な症例経験と、その経験に基づく高い技術を有しています。
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埼玉県

埼玉県済生会川口総合病院 ・実績:年間900件以上
・費用:椎弓形成術90,000円~500,000円
・名医:佐藤浩一医師
・所在地:埼玉県川口市西川口5-11-5
・特徴:整形外科では1985年より、脊椎疾患、外傷の集約的・専門的治療を中心に行ってきました。年間の手術例は脊椎手術だけでも900件を超えており、整形外科全体では年間1,300件を超えています。また、難易度の高いとされる頸椎前方除圧固定術実績も数多くあります。
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群馬県

慶友整形外科病院 ・実績:年間3,000件以上
・費用:不明
・名医:斉藤正史医師 現在不在?
・所在地:群馬県館林市羽附町1741
・特徴:脊椎・脊髄外科のほか、肘関節・手の外科の専門、膝関節外科の専門と幅広く専門外来を実施している整形外科専門病院です。また、慶友整形外科病院のモットーは、患者の立場に立ち、質の高い専門医療を協同しながら、地域の方を中心に健康向上のため努力することです。個々の症状に合わせて最適な術式を施しています。無料送迎も行っておりますので、遠方の方やお車の運転などをされない方も安心してお越しください。
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静岡県

沼津市立病院 ・実績:年間320件以上
・費用:不明
・名医:不明
・所在地:静岡県沼津市東椎路字春ノ木550
・特徴:後縦靭帯骨化症を扱っている整形外科では、慢性疾患のほかに救急外傷の治療も行っています。症状に応じて保存療法、椎弓形成術または前方固定術のいずれかの方法で手術を行います。整形外科は、主に脊椎・関節領域の治療を行っており、スタッフは総勢9名で、その内の5名が日本整形外科学会認定専門医です。脊椎疾患には3名の専門医師(脊椎脊髄病名誉指導医および指導医)による、手術用顕微鏡などを用いた安全性と低侵襲性に配慮した手術を行っています。
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石川県

金沢脳神経外科病院 ・実績:年間160件以上
・費用:不明
・名医:不明
・所在地:石川県野々市市郷町262‐2
・特徴:脊椎センターでは、「MD法」といわれる、わずかな切開で行う、体に負担の少ない脊椎・脊髄手術を積極的に行っています。後縦靭帯骨化症の治療件数も多く、脊椎専門外来では、首や腰、手足の痛みやしびれなどの症状について、原因部位(脳、脊椎または末梢神経)を診断した上で、原因診断を行い、適切な治療法を決定します。
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大阪府

医誠会病院 脳神経外科・脊椎脊髄外科 ・実績:年間120件以上
・費用:不明
・名医:不明
・所在地:大阪府大阪市東淀川区菅原6丁目2-25
・特徴:脳神経外科が、脊椎・脊髄外科の手術も担当しております。脳手術と同様に顕微鏡を用いた手術を行います。日本では主に整形外科で脊椎手術が行われてきていますが、欧米では従来からNeurosurgeon(直訳:神経外科医、脳神経外科医)が腰椎も含めて脊椎手術をたくさん手がけています。また、医師をはじめとする多職種と患者の懸け橋となる、コーディネートナースも配置しておりますので、安心してご来院いただけます。
医誠会病院 脳神経外科・脊椎脊髄外科の治療を詳しく見る>>
大阪市立総合医療センター ・実績:年間320件以上
・費用:不明
・名医:不明
・所在地:大阪市都島区都島本通2-13-22
・特徴:脊椎外科では、ここ10年間で2,500件以上の脊椎手術(頸椎椎弓形成術・頸椎前方固定術)を実施しております。グループ治療を行っており、可能な限り低侵襲な方法(正常組織を可能な限り温存する方法)での手術を中心に実施しております。
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兵庫県

神戸労災病院 脊椎外科 ・実績:340件以上
・費用:不明
・名医:鷲見正敏医師
・所在地:兵庫県神戸市中央区籠池通4-1-23
・特徴:整形外科では、脊椎脊髄外科、手の外科、関節外科に重点を置いており、手術のみならず、保存療法も含めて系統的な治療を行っています。整形外科全体では、年間の手術件数は870件を超えており、脊椎手術だけでも340例をほこっております。
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福岡県

新小文字病院 脊髄脊椎外科治療センター ・実績:年間650件以上
・費用:不明
・名医:髙橋雄一医師
・所在地:福岡県北九州市門司区大里新町2-5
・特徴:脊髄脊椎外科治療の最先端を目指して、日々治療に当たっている福岡の専門医院です。平成8年から脊髄脊椎外科治療を行っており、脊椎脊髄の手術数は年間約650件で、グループ病院全体では年間約1500件の手術を手掛けています。また、脊髄脊椎外科医療チームとして、専門家によるチーム医療を提供しております。
新小文字病院 脊髄脊椎外科治療センタ-の治療を詳しく見る>>

大分県

大分整形外科病院 ・実績:年間500件以上
・費用:不明
・名医:大田秀樹医師、松本佳之医師
・所在地:大分県大分市岩田町1丁目1-41
・特徴:低侵襲な手術から、椎体固定術や後弯症、側弯症に対する矯正骨折術など難易度の高い手術まで行っております。脊椎脊髄外科指導医が5名おり、整形外科の分野を中心に、診断・治療・手術・リハビリまでを一貫して提供するチーム医療を実践しています。また、小児側弯症の検診、装具療法及び手術療法も行っています。
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※掲載しているデータ等は2014年8月に個人的に調査した内容です。
最新の情報は各病院・クリニックの公式サイトでご確認ください。

【特集】腰・首に特化した専門病院に注目

腰・首・脊椎に特化した専門病院である品川志匠会病院です。後縦靭帯骨化症での手術治療で数多くの症例数があります。

その手術件数の実績は圧倒的で、志匠会グループの理事長である大田快児医師の手術実績5,000件超をはじめ、グループ医院である「新横浜スパインクリニック」の葛西院長や、品川志匠会病院の梅林副院長など在籍医の実績を合わせると、症例数8,000件を超えるという、全国の中で有数の手術件数を持つ病院なのです。

手術熟練度の高さはお墨付きです

品川志匠会病院

多数の手術実績数でも見られるように、品川志匠会病院の医師は専門性や手術に対する熟練度が高く、短時間で低侵襲の手術を行うことができます。

手術が未だ「手仕事」である以上、同じ術式なら100件よりも500件、500件よりも1000件目の経験を積んでいる名医の方が、やはり安全性も確実性も上がりますよね。

品川志匠会病院の医師は、全国有数の手術件数を誇っている故に、その熟練度も折り紙つきの名医ばかり。そのため、患者さんの術後の経過も良く、早期退院が可能となっているようです。

予後に関しては、合併症が発生する例もあるものの、治癒しています。現在まで手術による術中操作により、恒久的に車イスとなった方は1人もいないというのも、安心して手術を任せられる理由です。

品川志匠会病院の良いところは、総合病院ではなく首・腰・脊髄に特化している病院というだけに、医師はもちろん看護師やスタッフの方の専門性も高いということ。入院や外来に訪れた際に、より深い知識で適切な対応をしてくれるというのは、有り難いことですよね。

日本に数台しかない最新鋭の検査・治療設備を完備!

品川志匠会病院は最新鋭の検査・治療設備を完備している品川志匠会病院には、日本に数台しかない最新鋭の検査・治療設備が揃っていることでも有名です。

「立位MRI(Gスキャン)」「全身撮影X線(EOS)」という最先端設備を2つ備えているのは国内唯一。手術中においては、ナビゲーションシステムと連動して脊椎の三次元画像情報を確認できる「Oアーム」など、手術の安全性を高めるための設備も積極的に導入しています。

このほか、さまざまな検査設備も充実していると評判が高く、他院のセカンドオピニオンを求めて訪れる患者さんも多いのだそうですよ。

品川志匠会病院のベッド数は66床以上あり、入院している患者さんからは食事もおいしいと好評。味と栄養面双方に気を配った入院食で口コミ評判も良いようです。

入院時の不安がやわらぐドクターや看護師の人柄

安心して治療ができるドクターや看護師の人柄

品川志匠会病院では、「医師と患者は、病気を共に戦う戦友として、信頼関係を築いて治療にあたる」という理念のもとに、治療に携わっているそうです。

そのため、疾病に関する様々な質問にも、専門用語ではなく、噛み砕いた言葉でわかりやすく丁寧に答えてくれます。

医師や看護師、スタッフの方はどの方も本当に優しくて、この病院ならば、安心した気持ちで診察や手術を受けられると思わせてくれる温かさがあります。実際に、品川志匠会病院で後縦靭帯骨化症の治療をした患者さん達の間では、「手術が怖くして仕方がなかったけれど、ドクターやスタッフさんの優しさに救われました」といった声も多く挙がっていました。

後縦靭帯骨化症の手術や治療は、リスクもあるため不安を感じる場合がほとんどですが、こういった雰囲気が良くて、腕もいい病院や医師の元でなら安心して手術に臨めます。

横浜方面の方は「新横浜スパインクリニック」にも注目

「品川志匠会病院」が所属する志匠会グループには「品川志匠会病院」のほかに、北新横浜駅にある「新横浜スパインクリニック」も所属しています。

この2院では、ドクターや患者様のデータを相互に共有していて、診療内容や治療方針に相違はないとのことなので、より通いやすい病院を選択できることもうれしいメリットですよね。

品川志匠会病院の後縦靭帯骨化症の治療をもっと詳しく見る
http://www.shisyokai.jp/

後縦靭帯骨化症はどんな治療があるの?

後縦靭帯骨化症の治療法には、「保存療法」と「手術療法」の大きく2種類に分けられます。 保存療法は、カラーやギプスなどを使用して患部を固定し、悪化を防いで治癒の経過を見守る治療法で、症状が軽度だった場合に用いられます。 手術療法は、保存療法の効果が見られなかったときや、症状が進行して日常生活に支障をきたす場合などに、手術を行って症状の緩和を目指す方法です。 手術療法の場合、神経に傷をつけてしまうリスクや合併症などのリスクがありますが、保存療法においても具体的な治療を行うわけではないので、根本の改善が期待できないというリスクがあります。こちらでは、保存療法や手術療法の詳細、またそれぞれの効果やリスクについて解説しているほか、手術療法を選んだ人、保存療法を選んだ人の感想や口コミなどもご紹介しています。

後縦靭帯骨化症はどんな治療があるの?について詳しくはこちら>>

 

後縦靱帯骨化症と似ている病気まとめ

後縦靭帯骨化症は、その発症原因や治療法について確立されていない難病ですが、後縦靭帯骨化症と似た症状がある病気がいくつかあります。 黄色靭帯骨化症や、前縦靭帯骨化症、頚椎症性脊髄症、頚椎症性神経根症などがそれに当たりますが、名前も似ている上に症状自体も似ているので、自後縦靭帯骨化症の疑いがある人は、これらの病気についても理解しておくと、医師の診察を受ける際に役立ちます。 名前が似ていても、治療法や症状がまったく異なる病気もありますので、後縦靭帯骨化症の理解を深めるためにもぜひご覧ください。

後縦靱帯骨化症と似ている病気まとめについて詳しくはこちら>>

 

 
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