後縦靱帯骨化症を知るためのハンドブック

黄色靭帯骨化症

黄色靭帯骨化症の症状や治療法を解説し、あわせて後縦靭帯骨化症との違いも説明します。

黄色靭帯骨化症とはどんな病気?

黄色靭帯骨化症とは、背骨にくっついている黄色靭帯が骨になってしまう病気です。

靭帯は本来、柔軟性のある組織で関節を安定させるもの。そんな靭帯が骨になり固くなってしまうと、脊髄を圧迫してさまざまな不都合が生じてしまいます。

主な症状は、手足の痛みやしびれ。圧迫されている脊髄の位置によって症状が異なるようです。悪化すると排尿困難や両足の麻痺なども見られます。

黄色靭帯骨化症は、早期発見が難しい病気です。発見するまでに長期間かかり、治療にも長期間かかります。

黄色靭帯とは

黄色靭帯とは、その名の通り靭帯の一種。背骨には椎弓という骨がいくつもあるのですが、この椎弓と椎弓の間を結ぶヒモのようなものが、黄色靭帯です。

この靭帯は黄色い色をしていることから、黄色靭帯と呼ばれています。

黄色靭帯骨化症の原因

黄色靭帯にカルシウムがくっついてしまうことが原因です。カルシウムがくっつくと、黄色靭帯が徐々に骨になっていきます。

なぜカルシウムがくっついてしまうかは、今のところ不明です。仮説としては、遺伝性の要因や環境要因などがあります。

黄色靭帯骨化症の治療法

一度骨になってしまった靭帯は、元に戻ることはありません。そのため、治療は手術になります。また症状に応じて薬を併用する場合も。

手術の内容は、椎弓を切除するといったものです。椎弓を切除することで、骨化した黄色靭帯による脊髄への圧迫を除去することができます。手術は3~4時間ほど。

また、後述する後縦靱帯骨化症を合併している場合には、手術のアプローチが異なります。

黄色靭帯骨化症の検査と治療は、長くなることが多いです。

長期入院になると、体の各所の筋肉が低下しているので、退院時に日常生活へ復帰するためのリハビリは必須になります。

後縦靭帯骨化症との違いは?

後縦靭帯骨化症は、同じく靭帯が骨になってしまう病気ですが、発症する部位が異なり、黄色靭帯は脊髄の後ろ、後縦靭帯は脊髄の前で発症します。

どちらの部位でも、「骨になった靭帯が脊髄を圧迫する」ということは変わらないので、症状は類似しています。

後縦靭帯骨化症を発症すると、黄色靭帯骨化症も合併する傾向があるため注意が必要です。

1から分かる後縦靱帯骨化症の治療ガイド

頸椎後縦靭帯骨化症(OPLL)とは、神経障害を引き起こす病気で難病指定となっています。
脊柱を支える後縦靭帯が骨に変わり厚みを増すと、神経を圧迫。首や背中の痛みやしびれ、筋力の低下、悪化すると歩行障害、運動障害などの症状を引き起こします。
そのため、専門医による適切な治療や手術、経過観察が必要です。
 
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