後縦靱帯骨化症を知るためのハンドブック

沼津市立病院

ここでは、沼津市立病院の特徴や後縦靭帯骨化症の治療について調査してまとめました。

専門性の高い治療を行う地域の基幹病院

沼津市立病院は、各種内科や心臓血管外科、脳神経外科までを揃えた総合病院です。静岡県東部地域において、3次医療を担う基幹病院として位置づけられています。

後縦靭帯骨化症を扱う整形外科は、慢性疾患のほかに救急外傷の治療も行い、地域のニーズに応えています。

沼津市立病院には8人の医師が在籍しており、そのうちの6人が日本整形外科学会認定専門医です。

中でも脊椎疾患は、幅広い疾患に対応し、複数の専門医師によって専門性の高い治療を行っています。特に後縦靭帯骨化症や脊髄腫瘍においては、広域から患者さんが来院しており、治療を受けています。

手術件数も豊富で、平成23年度は整形外科での手術総件数は937件。そのうち脊椎脊髄手術は277件にものぼり、経験の多さを物語っています。

後縦靱帯骨化症の手術の症例が多い病院一覧はこちらから>>

手術は前方固定術がメイン

後縦靭帯骨化症の治療経験も多い沼津市立病院では、患者さんの症状に応じて治療方針を決定します。

手術の技術が優れていると名高い病院ではありますが、軽い症状の場合には、必ずしも手術をする必要はなく、保存療法で経過観察することも多々あります。

沼津市立病院では、不要な手術を避け、治療のタイミングをきちんと見極めることこそ重要だと考えているのです。

しかし、例えば脊髄障害が出ている場合や進行性の場合には早期の手術が必要になります。手術療法は、首の後ろ側から手術を行い、脊柱を広げる椎弓形成術と、首の前方から骨化した部位を切除し、患者さん自身の骨を移植する前方固定術のいずれかの方法をとります。

前方固定術は、首の安定が保たれるため、予後が良く、さらに術後5年、10年と経過するにしたがって脊髄が回復する人もいるため、最良の手術であるといえます。

沼津市立病院の口コミ・評判

市中病院としては手術の体制が整っていると思う

最新のナビゲーションシステムを導入するなど、安全な手術を行うための体制が整っていると聞きこちらで診察を受けました。

初診から手術が必要と診断されるまでは早く、担当の先生の対応も誠実さを感じます。沼津のみならず、他市町村から来る人もいるというのは前々から聞いていましたが、先生が多い、手術体制が整っているなど、それなりに理由があるのだなと実感いたしました。

手術前にリハビリの必要があるのか、方法はどんなものがあるのかなど担当の先生が丁寧に教えてくださったので安心でした。 入院した部屋にはトイレもありますし、食事も美味しかったです。病室の設備もいい方ではないでしょうか。市立病院というと、設備も治療もそれなり、というイメージでしたが、こちらはそのイメージが変わった病院です。

首のヘルニア手術で受診

鼠径ヘルニアの手術でこちらを選びました。ウェブサイトで最新の手術方法を取り入れているというのを見たのが理由。手術方は進歩していたため、かかりつけ医だった他院から言われていた入院日数よりも早くてびっくり。1週間ほど入院を覚悟していましたが、4日で退院できました。

整形外科は静岡東部では結構有名なようで、リハビリや手術がいいなどの理由から遠方から来ている人もいました。それぞれ専門分野の先生がいるのも安心できる点ではないでしょうか。ただ、人気があるだけあって初診は紹介が優先。初診が受けられる日は曜日が決まっているのが少し利用しにくかったところですかね。

親戚でもこちらの病院で以前お世話になったものがいますが、診療科は違うものの対応がいい、先生のレベルが高いという点では共通した感想を持っていました。自宅の近くにあってよかったなと本当に思います。

その他を除けば、入院中の看護師さんたちの対応も良かったし、満足しています。ありがとうございました。

家族がこちらに入院しました

家族が入院したため、病棟に何度か足を運びました。病いつは結構綺麗で、部屋にロッカーや洗面台などもあり設備は充実していました。先生や看護師さんの当たり外れはあるのでしょうが、うちの場合は、いい方々と巡り会えたなと感じています。先生は若い先生も多く、皆さん自身を持って頑張っていらっしゃるのではないでしょうか?病院食も結構美味しかったようです。

入院前の外来での対応も、予約の待ち時間が長いこと以外はまあ平均的。結構混んでいます。診療科によって待ち時間の状況は変わるようですが、紹介状がないともっと待たされるようで、初めてここで受診する方は紹介状を書いてもらったほうがいいと思います。地域では大きな病院ですし、沼津市立病院なら安心だね、と親戚一同話をしています。

設備は綺麗、先生もたくさんいる

大きい病院というと、機械的に患者を診察して、何かあっても隠蔽される。そんなイメージが強いのですが、沼津市立病院の場合は公立にしてはお医者さんが多いので比較的手厚いと思います。診察を受ける科にもよりますが、検査の結果をわかりやすく説明してくださり、専門用語をなるべく使わないような配慮があったと思います。手術を受ける際には同意書の記入を求められましたが、これもなぜ必要なのか、どんな内容なのかを説明がしっかりあったと思います。 設備はまあ、公立の病院としては綺麗な方だと思います。豪華な設備はありませんが、病気を治す、という点では必要十分でしょう。

必ずこの病院でないと嫌!というわけではありませんが、沼津市立病院でもまあいいかな、と思えると言ったら伝わりますかね。特に治療内容やドクターにこだわりがないのであれば受診してみてはいかがでしょうか。

 

沼津市立病院のドクター

沼津市立病院には、8人のドクターが在籍しています(2018年4月、公式HPより確認)。脊椎脊髄手術の実績は平成28年度だけで352件。整形外科全体でも1247件の手術実績を誇っています。

後縦靱帯骨化症は専門性の高い疾患ですが、脊椎疾患の専門医は3名在籍。手術用の顕微鏡を用いた手術などにも対応しています。

副院長であり、第二整形外科部長の望月ドクターは、日本整形外科学会専門医認定のほか、日本脊椎脊髄外科学会脊椎脊髄外科名誉指導医の資格も持つ、その道のスペシャリスト。また、第三整形外科部長の相庭ドクターと、角田ドクターは日本整形外科学会の専門医資格に加えて日本脊椎脊髄外科学会の脊椎脊髄外科指導医資格を保有しています。(2017年 6月時点)

日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医は、資格を継続するために5年ごとに資格継続のための認定を受ける必要があります。また、指導医として認定されるためには、執刀医または第一助手として担当した手術の症例が300例以上(そのうち執刀医として担当したものは200例以上)、脊椎脊髄に関連した論文や学会発表などの実績を5編以上持つことなど厳しい審査基準が設けられています。

加えて、外来も担当している第二整形外科医長の門田領ドクターも、脊椎・脊髄外科を専門分野とするドクターで、専門医、指導医資格も保有しています。

認定医のさらに上の資格となる指導医を持つドクターが3人も在籍していることは、沼津市立病院が後縦靱帯骨化症の治療に高い専門性を持っていることを物語っています。

 

望月ドクター、相庭ドクターなど沼津市立病院のドクターは千葉大学出身者が多い傾向にあります。脊椎脊髄病学会での脊椎脊髄手術の手術方法などに関して、発表をするなど医学界でも第一人者となっています。ちなみに、千葉大学の整形外科学は、整形外科診療の診療・研究が盛ん。会員数600人を超える学問で、勉強会なども盛んに開催されているようです。

入院治療においては、クリティカルパスを用いて早期に日常生活に戻ることを目標にチーム医療に対応しています。 ここでご紹介した脊椎脊髄疾患専門ドクターによる診察が受けられる外来診療は初診の場合は月・水・木曜となっています。また、基本的に初診も最新も予約制となっていますので必ず予約をするようにしましょう。

また、初診の場合は地域医療機関との連携体制を築くため、という名目上、紹介状を持っての受診が基本となっています。初診時には予約も必要となりますので、ウェブサイトなどから担当医のいる曜日をチェックして受診日を検討してみてはいかがでしょうか。

 

沼津市立病院の概要

住所 沼津市東椎路字春ノ木550
アクセス JR沼津駅より 路線バスで25分またはタクシーで15分、JR片浜駅よりバスで5分
診療科 内科、神経内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、リウマチ科、外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、泌尿器科、眼科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、救急科など
診療受付時間 平日:午前 7:45~12:00
休診日 土・日・祝 年末年始(12/29~1/3)
 
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